~あらすじ~

 

 青年の鏡に映りこむ影は、

この時代においても依然として消えることはなかった。

 

 

瞳がとらえたデジャブ。

これまでとは異なる、すべてが新生(リ・イメージ)された世界で

再びその陽は昇る...。

 

 

 

すべては愛する者たちを闇から解き放つために。

 

 

架空の町、児湯町に住む少女ひなたと姉の夏(なっちゃん)は

友人のみどりと古墳で不思議な武人型埴輪(はに郎)を発見する。

新たな闘いの渦中において

子供たち三人と、一人の戦士の出会い。

 

 

 

古代岩戸の中に封印されていた(日神の力)。

 

女神たちの声に呼ばれ、言霊の力を剣に託し次々と迫り来るマガツカミを

祓い続けるテルヒコは、

 

傷つきながらも時を越え、その悲しみを越え果てない歴史(とき)の荒波の中

ただ一人戦い続けていた。

 

幻のクニ、邪馬台国の滅亡。

1800年を経た今でも絶えず変わらぬもの

 

 

 

 

けして死ぬことができない呪いといえる運命のなか闘い続けていた戦士は、

愛しき郷里の地で懸命に現代(いま)を生きる人々と出会い、別れてゆく。

 

聖地日向の扉を封じんと策謀するマガツカミの王家、蛇牙(ジャーガ)と

青年テルヒコ(日神皇子/ヒノカミノミコ)

互いの因縁をめぐる戦い。

 

それはかき消された愛の記憶か

 

玉響(たまゆら)とび交うはじまりの地で

 

明日への扉を切り拓く、新たな神技(しんぎ)が光る―!